ORWO UN54を長巻で買って以来,ずっとそれで撮っていた.
これ.
さすがは有名フィルムで,諧調といい,粒子といい,申し分なかったんだけど,長巻はそれ以来手に入らなくなってしまった.
そのうちにフィルムの値段も鰻登りになり,好きだったFP4+やRPX100も1000円を軽く超え,ACROSは雲の上に行ってしまった.
2100円...ぐぬぬ
まだ半分ぐらい残っているけど,このままだと今年中には使い切ってしまいそうなので,次のフィルムを探している.
となると...
やっぱりそうなるよね.待ってました.
Fomaの100は以前使ったことがあり,ずいぶん硬い印象だった.
そうそう,この硬さ.Fomaのせいか,Rodinalのせいか,夏のせいか.
今回は緩さを求め,東欧のT-MAXことFomapan 200に.ISO 200は苦手なので100で.
ホコリ...やや硬めだけど,階調は悪くない.
こういう硬いものってモノクロ映えするよね.
ビル・自動販売機・間接光.
たまにはこういうものも.まっすぐ撮るのが苦手...
暗部の諧調も悪くない.都会は縦に伸びるから縦位置になりやすいのかも.
安定のニッコール.標準的なライティング.しっかり絞って.
普通によく写るって大事.
暗部の粒子はむしろUN54より滑らかな感じ.T粒子だから?
よき.
よき.
なんだか暗い写真が多い...冬だから?
やっぱりちょっとUN54より硬い気もするけど,前に使ったFomapan 100よりはとっつきやすい印象.
あと,なんだかちょっとどんよりしているのは天気のせい?
UN54は程よい粒子と階調も魅力的だけど,なんといってもあの明るさというか,クリアーな絵が出てくるのが好き.
これはプリントするとまた変わるのかもしれないけど,白の白さが白飛びちゃなくてちゃんと階調のある白さだからなのかもしれない.
自分の中ではT粒子といえばACROSで,ちょっと硬めで使いづらい印象があったけど,これならなんとかなるかなぁ.
とりあえず,Fomapan 200の素性はなんとなくわかった気がするから,もうちょっと現像も工夫してみることにしよう.
デジタル?あれはちょっと...もう雲の上なので...